SciFinder ユーザーインタビュー

まずは必修科目できっかけ作り,教材としても使っていきたい

  • JAICI:学生のみなさんにはどのように指導されているのでしょうか?
  • 福井先生:学生に何か新しい取り組みをさせようとする場合,ただこんなデータベースが「あるよ」と知らせるだけでは,なかなか自分から知らないものに手を出そうとはしません.しかし,せっかくみなさんの学費から備えたサービスですから,最大限に利用すべきだと思います.まずは,強制的に課題にするなどして,使ってみるきっかけを作ることが大切だと思います.学生の時に経験しておくと,社会に出てからも利用できるようになります.
  • 福井先生
  • 私は必修科目である情報処理,情報演習の授業も担当しています.学生には数多ある生命科学分野の情報をウェブ等で調べ,独力で纏め上げられるよう教えています.そのため,まず1年生の段階で一コマを使い,図書館員の方から図書館の使い方をレクチャーしてもらうようにしています.その中でSciFinderも含め各種データベースの使い方も紹介します.必修ですから,必ず全員が一度は触れることになりますね.

    ただ,1年生ではまだ必要性が実感できない人も多いので,今後は必要に迫られる3?4年生や大学院生に向けても段階的に授業を組めるといいかもしれません.無制限アクセスプランになりましたので,講義にSciFinderを取り入れることも考えていきたいですね. SciFinderを教材にして,情報リテラシーも含め,情報の使い方,選び方,正しいところから正しい情報をきちんと取得する方法を教えるのもいいでしょう.また,英語に慣れ親しむ教材にもなりそうですね.研究を日本語だけで発表しても世界には届かないこと,英語で検索しなければ,世界の中で自分の研究に新規性があるかどうかはわからないことなども,SciFinderがあれば伝えやすいと思います.
  • 実験の様子
  • JAICI:研究室の学生さんたちはいかがですか?
  • 福井先生:生命科学科でも有機化学を扱うので,4年生や大学院生にはSciFinderが重要なツールとなっています.心がけているのは,学生自身に調べさせること.調べなさい,考えなさいと日頃から指導しています.調べたことを説明させる機会も作るようにしています.
  • 福井先生と学生
  • 学生たちは,手を動かして実験していなければ研究ではないように思っていることも多いですが,実験とは自分の仮説を実証するために行う最後の作業であり,調べることも含めて研究です.教員が調べた資料を渡して読んでおけというのは簡単ですが,それでは教育になりません.研究者の道に進まない学生もいますが,研究を通じて,物事の考え方や取り組み方,共同作業におけるコミュニケーションやプレゼンテーションの仕方などを学んでほしいと願っています.私自身が教員であると同時に学生たちの先輩でもあるので,後輩に社会に出て活躍できる人材に育ってほしいと願う気持ちが,特に強いのかもしれません.

  • 略歴

    写真,福井先生

    福井 浩二 先生

    専門分野は細胞生理,行動生理,分子細胞生物学,生理学,神経科学.2003年に芝浦工業大学大学院工学研究科博士(後期)課程機能制御システム専攻修了,和歌山県立医科大学医学部内科学第三講座博士研究員,北海道大学大学院理学研究院生命理学部門助教,芝浦工業大学システム工学部生命科学科助教を経て,2011年4月より芝浦工業大学システム理工学部生命科学科准教授.2012年に Society for Free Radical Research International (SFRRI) 16th Biennial Meetingにて,SFRR Asia Young Investigator Award(第16回国際フリーラジカル学会アジア部門若手奨励賞)を受賞.

    生理化学研究室ホームページ
    http://www.sic.shibaura-it.ac.jp/~koji/index.html