SciFinder ユーザーインタビュー

SciFinder は有機合成の必需品,研究は調査からスタートする

 SciFinder はどのようなときに利用されていますか

有機合成に携わる研究者にとっては,ないと困るツールですね. SciFinder がなかったら,どうやって研究を進めていいかわかりません.
一番よく使うのは,最初の設計段階です.自分が合成したい分子はこれまでにない新しいものなのか,想定する合成過程は実現可能なのか,反応にはどんな試薬を使うのかなどを,反応検索や構造検索,キーワード検索等で調べます.この段階ではあらゆる可能性を考えたいので, SciFinder を何日でも独り占めしたいくらいですね.
学生時代に錯体を扱っていたとき,錯体の配位子や中心金属で類似構造検索をしてヒットしたものを,種類別に絞ってファイルにレファレンスしておいたのですが,これが研究する上でも論文を書くときにも役立ちました.便利な使い方だと思います.

合成をした化合物の同定や,出てきた実験データの意味を考えるときにも SciFinder を使います.実験データの解釈にはよく悩むのですが,検索で得た新しい理論を用いたり,ちょっとしたヒントで突破口が見つかるときがあります.

最後は論文にまとめることになりますが,ここでも SciFinder を使います.特にイントロダクションを書くときには有効ですね.もちろん,研究をする前からあらかじめ方針は決まっているんですが,研究者ならイントロダクションはだいたい後から考えるものではないでしょうか (笑) .イントロダクションの書き方でずいぶん論文の印象は違いますからね.
科学全体の流れの中での自分の研究の意義付けは常に必要です.また文献リストの作成に必要な情報を集める時にも便利に使っています.
SciFinder は,研究を始める最初の手段であり,情報検索の最終手段ですね.

具体的な検索例を見る

検索画面

検索画面

目的の分子の新規性は? 合成方法は? 研究プランから SciFinder 検索は必須


 ほかの検索エンジンはお使いですか

SciFinder で事足りるので,ほかのものは使っていません.ほかのものをいろいろ使うよりは, SciFinder をきちんと使いこなす方がいいと思います.
学生時代,スペクトルのデータだけは足りなかったのでほかのエンジンを使っていましたが,今は SciFinder で問題なく調べられます.
スペクトルデータはよく使いますね.スクリーンショットを取って実寸大にコピーし,測定データと比べたりしています.


実測スペクトル (1H-NMR)

画面キャプチャー、実測スペクトル (1H-NMR)


予想スペクトル (1H-NMR)

画面キャプチャー、予測スペクトル