SciFinder ユーザーインタビュー

SciFinder は合成法の新規性を調べるのに欠かせない

 SciFinder の使い道を教えてください.

写真、学生と先生SciFinder は,合成方法を調べるために使う人が多いと思いますが,私の場合は,自分が開発した合成法の新規性を調べる場合がほとんどです.最も網羅性の高いデータベースですから,SciFinder で検索して見つからなければ新規だと,絶対の信頼をおいています.SciFinder がなければ,どうやって新規性を調べたらいいかわかりませんね.
あるとき「SciFinder に載ってないので合成ができません」と言ってきた学生がいました.しかし我々の仕事はそれではいけません.「ないからできないではなく,君がそれを作り出すんだよ」と話しました.「SciFinder に“ない”ことを喜べ」と.学生たちには,世界中に参考にされる画期的な合成法を生み出して,SciFinder をどんどん更新してほしいですね.私も負けてはいられません.

また,合成の出発物質とする試薬を構造式から探したい場合が多いので,構造の一部から広く調べられるSciFinder は便利です.Web 版になって,試薬会社を指定できるようになったのも助かります.

具体的な操作方法を見る


ただ,Web 版になって動きが遅くなったのが気になります.厳選された機能だけの簡便でスピーディなライト版があると,忙しい研究者にとってはうれしいです.
Web 版のスピードは毎回のバージョンアップで改善が進んでいます.
CAS はWeb 版のスピードアップを最優先課題として取り組んでいます.


使い方に困ったらヘルプデスクがサポート

写真、山口先生検索のテクニックを覚えたり,検索方法を模索する時間が取りにくいので,目的の情報を見つける方法や,充分に検索しきれたのかどうかすぐに相談できる先があると助かるのですが・・.

 化学情報協会ではヘルプデスクを設けて,ユーザーの皆様のサポートをしています.メールなら24 時間受け付け,ほぼ翌日には回答をお返ししておりますので,ぜひご利用ください.

そんなサポートがあるとは知りませんでした.一人で悩んで,使い方がわからないまま中座してしまっている人も多いと思うので,ぜひ広くお知らせいただけると皆さん喜ばれると思います.


略歴

写真、山口先生

山口潤一郎先生

専門分野は有機化学,有機合成化学,天然物化学.2007年に東京理科大学大学院工学研究科工業化学専攻博士課程修了(林雄二郎教授),日本学術振興会海外特別研究員(PD),スクリプス研究所化学科博士研究員(Prof. Phil S. Baran)を経て,2008 年8 月より名古屋大学大学院理学研究科物質理学専攻化学系助教(伊丹健一郎教授).2004 年に小玉科学賞(財団法人科学技術振興会),2006 年に日本化学会学生講演賞,2009 年有機合成化学協会研究企画賞(帝人ファーマ)を受賞.化学ポータルサイト「Chem-Station」代表.