SciFinder ユーザーインタビュー

SciFinder は,思いもよらなかった発見をもたらしてくれるツール

 SciFinder はどのように使われていますか.

矢島先生と学生 私たちの研究対象は生物ですが,行っているのは有機合成なので, SciFinder は,構造検索で合成ルートを調べるなど一般の有機化学者と同じように使っています.学生も全員使っており,修士までになれば誰もが慣れて上手に利用できるようになっています.

そのほか,微生物の学名で検索することなどもあります.醸造科学科では微生物や麹菌はよく扱うのですが,病原菌や植物病原菌などは扱いが少ないので,SciFinder の検索で思いもしなかった生物がヒットして,発見につながることもあります.読んだことのなかった論文誌がヒットして,世の中にはこんな世界があるんだと,新たな興味を広げてくれることもありますね.

生物学者は生物の視点で見ておもしろいと思ったものを生物学者の読む論文誌に投稿するのが当たり前ですが,実はそれを化学者が見たときに,新たな研究のヒントになることがあります.境界領域が重視される今,専門外へ一歩踏み込むのは大切なことです.SciFinder は,そのような新しい世界への扉を開くきっかけを作ってくれるツールだと思います.

矢島先生と学生 また,1 世紀以上も前の古い文献まで網羅されている点でも有益です.疫病菌のホルモンα1の研究の際も,1920 年代の古い文献をきちんと探してくれたのに驚きました.
ある微生物の活性物質を想定してとても単純な物質を合成したのですが,形が単純なのでもしかするとほかに機能があるのかもしれないと思い,SciFinder で構造検索をしてみたところ,予期しなかった異なる微生物が同じものを作っていて,我々が意図していたものではない活性を持っていることが,大昔の報告でわかったこともありました.

微生物の信号物質は構造が単純なので,有機合成の興味からでは着目されにくいのですが,生物学上では構造の解明が求められる物質がまだまだたくさんあります.生物と化学の間で埋もれている事象を,これからももっと掘り起こしていきたいですね.


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