化学情報協会

CAS Custom Services℠

PMN form

ファイルダウンロード

必ずご自身の機器内にファイルを保存した上で入力を始めてください。

はじめに

EPA から提供されている PMN form のうち、化学物質情報記載パート (Page 4 ~ 6) に、ご申請の化合物情報をご記入ください。
ダウンロードいただいたファイルへの入力が一番手軽です。
ePMN で作成し、該当部分を PDF 出力したものでも承ります。背景に透かしがあっても問題ありません。
PMN form の記載内容に準じてご自身で準備いただいた書式でも構いません。PDF 形式としてください。

以下の「ページ別記入内容」をご参考に、化学物質のクラスに応じて必要なページにできる限り詳しく英語で記載してください。

一度のお申し込みで複数物質のご依頼が可能です。
回答は全ての物質の調査が完了してからとなりますので、お急ぎの場合などはご注意ください。
 

化学物質クラス

ご依頼の物質クラスにより、記載するページが異なります。

Class 1

  • 構造が確定した物質
  • 分子式が確定していること
  • 置換位置も含めて、構造式が一意に描けること。立体構造のみ不確定な場合は該当

PMN Page 4Page 6(任意)

Class 2(反応生成物)

  • 構造不明および、置換位置・組成等の一部が不確定
  • 反応の結果生成した複数物質をまとめて一物質として扱いたい場合
  • 複数の生成物はいずれもすべての出発物質 (reactant) の構造の一部を含んでいること
  • 繰り返し構造を含まないこと

PMN Page 4PMN Page 4aPage 6(任意)

Class 2 (ポリマー)

  • 目的物質に繰り返し構造を含む物質
  • 出発物質と仕込み比が明らかであること

PMN Page 5PMN Page 5aPage 6(任意)

ページ別記入内容

PMN Page 4

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1.  Class 1 or 2 chemical substances

a: Class of substance

該当する枠内に X を記入してください。

b: Chemical Name
Class 1

IES の申請時には正しいと思われる化合物名があれば記入してください。不明の場合は空欄で構いません。

PMN 申請時には、IES Report に記載される CA Index Name を転記してください。

Class 2

構造が不明な化合物でも、できる限りその物質を特定できるような名称を付与してください。
例:the anhydrosorbitol monoester of hydrogenated castor oil acids など。

c: Please identify which method you used to develop or obtain …

Method 1 (IES サービスを利用して CA Index Name を入手した場合) にチェックします。

Method 2 は、IES サービス以外の方法で CA Index Name を入手となり、該当しません

d:Molecular Formula and CAS Registry Number (if known)
Class 1

分子式を記入してください。

Class 2

(不定なので)記入不要です。

e:Structural Diagram

ボタン「Add Picture」より、別途作成した構造式を貼りこむことができますが、その場合は構造式は添字を含めて視認できる程度に拡大したものをご利用ください。

構造の大きい物質などは、貼りこみせずに PDF 形式で別途作成、保存したファイルとしてご準備ください。

Class 1

構造図を記入してください。立体異性体が存在可能な場合は、立体情報が不明な状態を含めて明記してください。

Class 2

代表的な構造図をできる限り詳しく記入してください。

PMN Page 4a

PMN Page 4 の続きです。Class 2 物質(反応生成物)の場合にのみご記入ください。

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e.(1) List the immediate precursor substances

前駆物質の名称と、CAS RN® を記入してください。

e.(2) Describe the nature of the reaction or process

化学反応によって生成された物質に対しては反応またはプロセスの名称を記入してください。

次のような反応式で表現してください。
A + B  --->  C

反応の種類は具体的にできる限り詳しく記入してください。
例)acetylation、alkaline hydrolysis、diazotization

化学反応によらず、天然物の化学抽出などによって生成された化合物に対しては原料、生成プロセス、生成物の性質について記入してください。

e.(3) Indicate the range of composition and the typical composition

もし一つの成分をある限定された範囲で持つような Class 2 の化学物質を製造しようとするときは、その成分範囲を記載してください。
例えば "chlorinated naphthalene" と記入する場合は "20-40 percent chlorine by weight" などの成分範囲を示す説明を追加してください。

商品として製造しようとする物質に対しては特定の成分や成分のクラスに対する成分範囲を重量比で記入してください。
サンプルに対する典型的な組成または実際の値を記入してください。

PMN Page 5

繰り返し数不定の構造を持つ物質は分子量の大小にかかわらずポリマーとなります。
ポリマーの場合にご記入ください。

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2. Polymers

a.  Indicate the number-average weight of the lowest molecular weight composition

ポリマーの分子量を求めるために使用した方法について記入してください。
例えば、vapor pressure osmometry またはその他の束一的性質 (colligative property) による方法、gel-permeation chromatography、light scattering、その他の相関的な方法 (correlative techniques) など。もし分析的方法によって数平均分子量を求めていない場合は、推定値と推定の根拠を記入してください。

i. lowest number average molecular weight:
ポリマーの数平均分子量の最低値を記入してください。

ii. maximum weight % below 500 molecular weight:
分子量が 500 未満の物質の最大重量 % を記入してください。

iii. maximum weight % below 1000 molecular weight:
分子量が 1000 未満の物質の最大重量 % を記入してください。

この中にはオリゴマーなどのポリマー分子でないものの反応生成物も含めてください。ただし残留モノマーやその他の試薬等は除きます。もし実際のテストデータが無ければ、推定値を記入し、その推定の根拠を記入してください。

IES サービスでは当欄の情報は命名に使用されないため、”unspecified” “not yet measured” 等と記入し、具体的数値を提示せず依頼することもできます。

b. You must make separate confidentiality claims for monomer or other reactant identity, ..

出発物質情報を記載します。

(1) Monomer or other reactantand CAS Registry Number
2 重量 % 以下の化合物を含めて各反応物の化合物名、CAS RN® を記入します。反応物にはモノマー、フリーラジカルイニシエーター、架橋剤 (cross linking agent)、連鎖移動剤 (chain transfer agent)、その他の化学的にポリマー成分の一部になる試薬が含まれます。
ポリマーの製造にポリマーが使われる場合は、原料ポリマーの成分もリストしてください。その場合原料ポリマーの成分は括弧でくくるなどして、原料ポリマーの成分であることが判るようにしてください。

(2) Confidential
空欄のままにしておいてください。

(3) Typical composition
モノマーを含む反応物に対して、典型的な重量 % を記入してください。重量 % は反応器に投入した全反応物の重量に対する各反応物の重量です。もしモノマーの重量%がある範囲をもっている場合はここに重量 % の範囲を記入することもできます。

(4) Identity Mark
ポリマーの製造時に 2 重量 % より多く使われた反応物が TSCA のリストに記載されます。
2 重量 % 以下であっても TSCA のリストにポリマーの成分として含めたいと思う成分には “X” を記入してください。

(5) Confidential
空欄のままにしておいてください。

(6) Maximum residual
商品として生産されたポリマー中に残留物として存在する各反応物の最大重量 % を記入してください。

(7) Confidential
    空欄のままにしておいてください。

PMN Page 5a

PMN Page 5 の続きです。ポリマーの場合にご記入ください。

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c. Please identify which method you used to develop or obtain …

Method 1 (IES サービスを利用して CA Index Name を入手した場合) にチェックします。

Method 2 は、IES サービス以外の方法で CA Index Name を入手となり、該当しません

d. The currently correct Chemical Abstracts (CA) name 

おわかりになる範囲で物質名称をご記入ください。

CAS Registry Number

情報があればご記入ください。

e. Provide a correct representative or partial chemical structure diagram

ボタン「Add Picture」より、別途作成した構造式を貼りこむことができますが、その場合は構造式は添字を含めて視認できる程度に拡大したものをご利用ください。

構造の大きい物質などは、貼りこみせずに PDF 形式で別途作成、保存したファイルとしてご準備ください。

ポリマー分子の構造的な特徴に関して判っているか、合理的に確かめることができる代表的な構造図を示してください。
例えば、ポリマー化の過程で形成される結合、存在する官能基、繰り返し構造単位の数や前駆体のモル比などを示してください。繰り返し構造単位がグラフトまたはブロックポリマーにおけるような非ランダムに配位されているかどうかを示してください。

例}
      HO-R-O-(C-R'-C-O-R-O)n-H
      3 <= n <= 10
      where R may be either
      -CH2CH2- or -CH2CH-
                     |
                     CH3
    and R' may be either a benzene ring or -(CH2)4-
    Approximate relative mole ratio of precursors:
    diethyl telephthalate: 2.0
    adipic acid 1.5
    ethylene glycol 1.0
    propylene glycol 3.0

PMN Page 6

PMN Page 6 の情報は、CA 索引名や CAS RN® を付与するために不可欠な情報ではありませんが、EPA に報告するときに記入する予定の項目を記入しておくことをお勧めします。

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3. (a) Impurity and CAS Registry Number

商品として生産される物質の中に存在すると予測される不純物を記載してください。
不純物とは目的の化学物質の中に意図せずに含まれてしまう化学物質のことです。重量 % に関係なく全ての不純物を記入してください。
もし同定されていない不純物がある場合はカラム (a) に "unidentified" と記入してください。
製造後に加えられる物質はここには記入しないでください。
不純物の他に、溶媒、阻害剤等の商品の中に存在することが予測される化学物質についてもここに記入してください。
不純物を同定するときには次のような点を考慮してください。

(1) Chemical and instrumental analyses
その物質を特徴づけるための研究・開発過程でしばしば行われる分析。

(2) Manufacturing process chemistry
主な反応経路や主な副反応からくる中間体、副生成物などが含まれます。

(3) Quality control operations
化学物質の中に含まれている可能性のある不純物の性質とレベルを決定するための品質管理操作。不純物はできる限り特定するようにしてください。次の例にならってデータを記入してください。

  • 特定の化学物質の名称
  • 構造の範囲またはクラス、例えば
    ・C6-C18 fatty acid salts
    ・polychlorinated cyclic and acyclic hydrocarbons in the range
    ・C5-C12
  • 原料、例えば
    ・pyrolysis products of cellulose
    ・coal tar residues

いずれの場合も CAS RN® が判るときは記入しておいてください。

3. (b) Maximum percent

各不純物の重量 % を記入してください。同定されていない不純物が存在する場合は未同定(unidentified)のままの重量 % を記入してください。

4. Synonyms

添付したデータの中などで使われている名称を含めて、科学技術文献の中で使われている化学物質名を記入してください。

5. Trade Identification

この物質が市場に出回ったときに呼ばれる商品名を記入してください。

6. Generic chemical name

この新規物質が機密である場合はジェネリック名称を記入してください。ジェネリック名称のつけかたのガイドラインは TSCA Chemical Substance Inventory Appendix B に載っています。

7. Byproducts

この化学物質を生産、使用、処理、廃棄するときに考えられる副生成物を記入してください。副生成物はできる限り特定できる名前と、もし判れば CAS RN® を記入してください。
次のような例に従ってデータを記入してください。

  • 特定の化学物質の名称
  • 構造の範囲またはクラス、例えば
    ・C6-C18 fatty acid salts
    ・polychlorinated cyclic and acyclic hydrocarbons in the range
    ・C5-C12
  • 原料、例えば
    ・pyrolysis products of cellulose
    ・coal tar residues