S T N e w s
Vol.30,  No.5

Vol.30 No.5 日本版 編集・発行:化学情報協会


STNews

目     次
CASREACT で反応情報検索! 2
REGISTRY - 環系データ 8
必要な回答を効率よく選択 〜 DISPLAY BROWSE 〜 14
STN インターネットセミナー 13
CHEMCATS ファイル 16
EMBASE ファイル 16
EMBAL ファイル 17
MEDLINE ファイル 17
SciSearch ファイル 17
STN Express 17
ホームページの資料掲載のお知らせ 18
STN 講習会 18
ひとこと広場 19
セミナー開催のお知らせ 20

P.1 STNews Vol.30, No.5  《 STNews ホームページ 》


CASREACT で反応情報検索!

STN には,反応情報を調査できるデータベースがいくつか搭載されています.「ある物質の合成反応を調査したい」という場合,真っ先に思いつく方法は,「REGISTRY ファイルからCAplus/CA ファイルへのクロスオーバー検索(/P で合成文献に限定)」かもしれません.もちろん,この方法でも目的の反応情報を入手することが可能ですが,CASREACT ファイルを利用した方が,より効率的に目的の反応情報を見つけることができる場合があります.

【こんな時に CASREACT ファイルがおすすめです】

- 反応物と生成物の両方を指定したい.

- 反応物中の「この位置の C-Cl(炭素-塩素)結合が切れて,C-C≡C 結合が生成する」という条件が決まっている.

- 溶媒が DMSO(ジメチルスルホキシド)である反応に限定したい.

- 収率が 80 % 以上の反応だけをチェックしたい.

CASREACT ファイルは,化学反応情報に特化したデータベースであり,独自の収録方針に則って反応情報を収録しています.そのため,CASREACT ファイルを検索すると,REGISTRY ファイルからCAplus/CA ファイルへのクロスオーバー検索では得られない文献情報を入手できる場合があります.今回はこの CASREACT ファイルの特長や検索方法をご紹介します.

■ CASREACT ファイルの概要
製作者 CAS(Chemical Abstracts Service)
収録源 ・CAS 由来の情報

(雑誌論文,特許,学位論文など)

・その他の収録源由来の情報

(InfoChem,INPI,Wiley,SORD(Selective Organic Reactions Database)由来の情報,Biotransformations database の酵素反応)

収録内容 化学反応情報

- CAS の収録基準に合致した反応を収録.
一段階反応および多段階反応を収録.
- 原文献に記述があれば,収率,反応条件に関する情報も収録.
- ポリマーの合成反応は収録していません.

レコード構成 文献単位(CAplus/CA ファイルと同じ)
収録件数 1,134,400 件以上(レコード数),59,800,000 件以上(反応数)
収録期間 1840 年〜
更新頻度 毎日
アラート 毎週
■ CASREACT ファイルの特長

1)反応に関与するすべての化合物(反応物,生成物,試薬,触媒,溶媒)の CAS 登録番号を収録しています.

(INPI,Wiley 由来の一部の反応中の触媒,溶媒については,CAS 登録番号の収録が不完全なものがあります.)

2)CAS 登録番号もしくは REGISTRY ファイルの L 番号と,ロールを組み合わせて反応を検索できます.

- ロール一覧

/RCT 反応物(Reactant) /RRT 反応物または試薬(Reactant or Reagent)
* /RCT,RGT をまとめて検索するフィールド
/RGT 試薬(Reagent)
/PRO 生成物(Product)
/NPRO 生成物以外の物質(NonProduct)(/RCT,RGT,SOL,CAT)
/SOL 溶媒(Solvent)
/CAT 触媒(Catalyst * ANY/CAT で触媒反応に限定可能

3)反応質問式による構造検索ができます.

マッピング(反応物,生成物中の対応する原子の指定)や反応部位(反応する結合)の指定ができるため,ノイズの少ない精密な検索が可能です.

- 部分構造検索(SSS)と閉構造部分構造検索(CSS)の二種類の検索タイプを選択できます.部分構造検索を指定すると,誘導体も含めて反応検索を行うことができます.

4)「アミノ基からニトロ基への反応」のように,反応する官能基と生成する官能基を指定して検索できます.

検索例 : => S PRIMARY AMINE/FG.RXN (S) NITRO/FG.FORM

* 官能基用語の一覧は => HELP FGA, 官能基クラス用語の一覧と定義は => HELP FGC で確認できます.
また,STN Express,STN on the Web の構造作図画面で官能基検索式作成モードに切り替え,官能基グループツールをクリックすると,官能基用語・官能基クラス用語のリストを表示できます.

■ CAplus/CA ファイルと CASREACT ファイル

ここからは,CAplus/CA ファイルと CASREACT ファイルを比較していきます.

・ 収録文献

CASREACT ファイルに収録されている文献はすべて CAplus/CA ファイルに収録されています.

CAplus/CA ファイルの収録文献(約 3,957 万件)

・ 収録方針

CASREACT ファイルの反応収録方針 CAplus/CA ファイルの化学物質収録方針

・ CA 収録対象文献から,合成的に意義のある反応を収録します.
(CA 由来の一部の年代の文献と,CA 以外の収録源からは,すべての反応を収録しています.)

反応に関与するすべての物質(反応物,生成物,試薬,溶媒,触媒)を収録します.

・ 原文献に記述があれば,収率,反応条件,安全性に関する情報も収録します.

・ CA 収録対象文献から,科学的・技術的に新しい発見があった物質,著者が強調している物質を収録します.

- 生成物は,基本的に hard data がある場合のみ収録します.

- 著者が強調していない限り,汎用の試薬や溶媒,触媒は収録しません.

・ 合成,反応物,試薬,触媒などのロールと共に物質を収録します.

・ 一部の特許から Prophetic 物質*を収録しています.

* Prophetic 物質の定義

1.特許の実施例に記載されている hard data のない特定の化学物質(例:反応物,単離された中間体,生成物)で,クレームに記載されていないもの.構造式だけでなく,化学物質名で表現されているものや,表にまとめられているものも含まれる.

2.新規/改良した用途が報告されているが,その用途が実証されていない物質.

収録対象特許については CA 文献検索テキストをご参照ください.(https://www.jaici.or.jp/seminar/text.php

CASREACT ファイルは,CAplus/CA ファイルに比べて収録している文献数は少ないです.
しかし,CASREACT ファイルは反応情報に特化したデータベースであり,CAplus/CA ファイルとは収録方針が異なるため,CASREACT ファイルにのみ収録されている反応情報があります!

・ レコード構成

CASREACT ファイルは反応のデータベースですが,レコード構成は反応単位ではなく文献単位,つまり「1 レコード = 1 文献」で,CAplus/CA ファイルと同じです.検索結果の回答数が 10 件であった場合,10 の反応ではなく,10 件の文献がヒットしています.CASREACT ファイルのレコードの上部には CAplus/CA ファイルと同じ情報(書誌情報,抄録,索引)を収録しており,その下に反応情報を収録しています.

■ 検索例 : 3-クロロニトロベンゼン(121-73-3)から 3-クロロアニリン(108-42-9)を生成する還元反応を検索する.

CAplus 256 件(L4)

CASREACT ファイルを検索することにより,REGISTRY/CAplus ファイルの検索では得られなかった文献情報を入手できました.CASREACT ファイルは化学反応情報に特化したデータベースであり,独自の収録方針で反応情報を収録しています.反応情報検索の際には,ぜひ CASREACT ファイルをご活用ください.

反応情報検索の詳細は,定期講習会でご紹介しています.

- 今後の開催予定 : 東京会場 9/10(水),大阪会場 9/25(木)
お申し込みはこちらから(https://www.jaici.or.jp/seminar/seminar_time.php

- 反応情報検索テキストは弊協会ホームページに掲載しています.
https://www.jaici.or.jp/seminar/text.php

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Tips

registry

このコーナーでは毎号 REGISTRY ファイルをご利用いただく際に有益な情報やテクニックをお知らせしています.

今回は REGISTRY ファイルの環系データについて,メリットや利用例をご紹介します.

環系データ(Ring System Data)とは

REGISTRY ファイルには 2014 年 6 月現在,約 1.5 億の化学物質情報が収録されています.そのうち半数程度に当たる 8,300 万件は環を持つ物質です.これら環を含む化学物質については,「環系データ(Ring System Data)」が収録されています.

環系データの有無は FA フィールドで容易に区別することができます.

=> S L1 AND RSD/FA ← 環系データあり
=> S L1 AND NO RSD/FA ← 環系データなし

この環系データを利用すると,環の大きさや環の構成元素,環の数を組み合わせた検索ができます.

環系データはデフォールトの IDE 表示形式には含まれていないため,表示して確認したい場合は FIDE や RSD 表示形式で表示してください.

環系データの検索フィールド

環系データの検索には環に含まれる元素の種類,その並び順,環の大きさなどの非常に多彩なフィールドが用意されており,詳細に指定した検索ができるようになっています.

検索フィールド 内容 検索単位 入力例
環系の元素式     *1 *2 *3
/EA
Elemental Analysis For Ring System
環系を構成する最小環ごとの元素式(EAS)をハイフンで結合したデータおよび成分内での存在数 環系全体 S C4NS-C6-C6/EA
S 1 C4NS-C6-C6/EA
S C4NS-C6-?/EA
S C4NS-C6-C#/EA
最小環の元素式    *1 *2 *3
/EAS
Elemental Analysis For Smallest Ring
環系を構成する各最小環の元素式(Hill 方式)および環系内での存在数 最小環 S C4NS/EAS
S 1 C4NS/EAS
S C6/EAS
S 2 C6/EAS
環系の元素配列    *1 *2 *3
/ES
Elemental Sequence For Ring System
環系を構成する最小環ごとの元素配列(ESS)をハイフンで結合したデータおよび成分内での存在数 環系全体 S NC2SC2-C6-C6/ES
S 1 NC2SC2-C6-C6/ES
最小環の元素配列   *1 *2 *3
/ESS
Elemental Sequence For Smallest Ring
環系を構成する各最小環の元素配列および環系内での存在数 最小環 S NC2SC2/ESS
S 1 NC2SC2/ESS
S C6/ESS
S 2 C6/ESS
環系の環の大きさ   *1 *2 *3
/SZ
Size for the Ring System
環系を構成する最小環の大きさ(SZS)をハイフンで結合したデータおよび成分内での存在数 環系全体 S 6-6-6/SZ
S 1 6-6-6/SZ
S 6-6-#/SZ
最小環の大きさ     *1 *2
/SZS
Ring Size of Smallest Ring
最小環の環のサイズおよび環系内での存在数 最小環 S 6/SZS
S 3 6/SZS
環系内の最小環の数  *1 *2
/NRRS
Number of Rings in Ring System
環系を構成する最小環の数 最小環 S 3/NRRS
S 1/NRRS
物質内の最小環の数(物質全体)
/NR
Number of Smallest Rings
物質全体に含まれる最小環の数 物質全体 S 7/NR
S 6-8/NR
S NR<=7
成分内の最小環の数  *2 *3
/CNR
Number of Smallest Rings in a Component
各成分に含まれる最小環の数 同一成分内 S 7/CNR
S 6-8/CNR
S CNR<=7
物質内の環系の数(物質全体)
/NRS
Number of Ring Systems
物質全体に含まれる環系の数 物質全体 S 5/NRS
S 5-7/NRS
S NRS>=5
成分内の環系の数   *2 *3
/CNRS
Number of Ring Systems in a Component
各成分に含まれる環系の数 同一成分内 S 5/CNRS
S 4-6/CNRS
S CNRS>=5
環系式           *1 *2 *3
/RF
Ring System Formula
環系の構成元素(Hill 方式)と成分内での存在数 環系全体 S C12NS/RF
S 1 C12N#/RF
S C2N2O/RF
S 2 C2N2O/RF
環系内の原子数     *1 *2
/RATC
Ring Atom Count
環系を構成する原子数の総和 環系全体 S 14/RATC
S 5/RATC
S 6/RATC
環系内の構成元素種  *1 *2
/REL
Ring Element
環系を構成する元素の種類(元素記号)および環系内での存在数 環系全体 S S/REL
S 1 S/REL
S N/REL
S 2 N/REL
環系内の異なる元素の種類数
/RELC          *1 *2
Ring Element Count
環系を構成する異なる元素の種類数 環系全体 S 3/RELC
S 1/RELC
環系の構成元素式   *1 *2 *3
/RELF
Ring Elemental Formula
環系を構成するすべての元素の種類(環系式から各元素の存在数を削除)および成分内での存在数 環系全体 S C N S/RELF
S 1 C N S/RELF
S C N O/RELF
S 2 C N #/RELF
環系識別子       *1 *2 *3
/RID
Ring Identifier
環系の骨格,元素の位置,結合次数に関するコード 環系全体 S 16.262.6/RID
S 2508.272/RID

* 1 同一環系内に限定する際は(S)演算子を使う.

* 2 同一成分内に限定する際は(P)演算子を使う.

* 3 トランケーションを利用できる.

環系の元素式(/EA)

ここからは代表的な環系データの構成について下記の物質を例にあげて説明します.

◆ EA フィールド

環系を構成する最小環の元素式をハイフンでつないだデータが 環系の元素式(EA)です.その表記にはルールがあります.

(1) 各最小環の組成を Hill 方式で表記する.

上記の物質の場合,環系を構成する個々の最小環は C6,C5N,C4N2S,C2N3 です.

(2) 小さい環から順にハイフンで区切って表記する.

環のサイズが同じ場合は,アルファベット・数値の小さい順に表記してください.

このルールに従うと,上記の物質の環系の元素式(EA)は

C2N3-C5N-C6-C4N2S

となります.

このように EA フィールドでは環系内における最小環の出現順や元素の配列を限定しません.したがって,特定の組成を持つ環をその結合状態に関わらず広く検索したい場合に有効な手段といえます.

環系の元素配列(/ES)

◆ ES フィールド

環を構成する元素をその並び順通りに記載したものが,元素配列(ES)です.環系の元素配列(ES)についても,EA と同様の表記ルールがあります.

(1) ヘテロ環はヘテロ原子を起点として表記する.

単一の元素のみからなる環の場合は,EA と ES は同じ表記(例:C6)になりますが,ヘテロ環の場合はヘテロ原子から順に表記します.

ヘテロ原子が複数存在する場合は,アルファベット順が若い元素(同じヘテロ原子が複数ある時は,より近くに他のヘテロ原子が存在する方)を起点にします.

(2) 他のヘテロ原子がある方向へ回る.

起点から,回る方向によって元素配列が異なる場合は,起点により近い位置にヘテロ原子がある方へ回ります.

同じ位置に異なるヘテロ原子がある場合は,アルファベットの若い方向へ表記してください.

(3) 小さい環から順にハイフンでつなげて表記する.

(1)〜(3) のルールで最小環を表記したものを,サイズの小さいものから順にハイフンでつなげて表記します.同じ大きさの環がある場合は,炭素数の少ない順.環の大きさも炭素数も同じ場合は,アルファベットの若い順に並べます.

このルールに従うと,上記の物質の環系の元素配列(ES)は

N2CNC-NC5-C6-N2CSC3

となります.

このように ES フィールドでは環系内における環の配列を限定しません.したがって,特定の元素配列を持つ環で構成された環系を,それら最小環の結合位置や順に関わらず検索したい場合に有効です.

それではこれら環系データを用いた検索を行ってみましょう.

まず,環系を構成する最小環の元素式をハイフンでつなぎ /EA フィールドで検索を実行します.

ここでは,下記の最小環から成る環系を含むあらゆる物質がヒットします.

最小環① C2N3

最小環② C5N

最小環③ C6

最小環④ C4N2S

環系内での最小環の並び順や,各最小環内の元素の順を限定せずに,条件に合った物質が得られていることに注目してください.

次に /ES フィールドで検索を行ってみます.

/ES は構成する最小環ごとの元素配列を指定して検索するフィールドです.

したがって,L2 の回答には 1,2,3-トリアゾールや 1,2,6-チアジアゼピンなどを含む環系は回答に含まれません.

環系内の構成元素の種類(/REL)

これまでに説明した環系の元素式(EA)や環系の元素配列(ES)では,環を構成するすべての元素の種類と数を指定する必要があります.

しかし,時によっては「O を含むヘテロ環」というように,おおまかな検索を実行したい場合もあります.

◆ REL フィールド

環内に含まれる元素は REL フィールドで検索することができます.このフィールドでは,個別の元素記号だけでなく,可変原子記号(Q,M,X)を用いることにより,「金属を含む環」「ヘテロ環」のように柔軟な検索が可能です.

=> S L1 AND Q/REL ← ヘテロ原子を含む環系がある物質に限定
=> S L1 AND M/REL ← 金属原子を含む環系がある物質に限定
=> S L1 NOT X/REL ← ヘテロ原子を含む環系がない物質に限定

環系の数(/NRS),最小環の数(/NRRS)

◆ NRS フィールド,NRRS フィールド

物質全体に含まれる環系の数を限定したい場合に便利なのが NRS フィールドです.

=> S L1 AND 1/NRS

のように検索することによって,環系を 1 つだけ含む物質に限定することができます.

それら環系を構成する最小環の数を限定したい場合は,NRRS フィールドをご利用ください.

例えば,オランザピン(132539-06-1)には環系は 2 つ存在するので 2/NRS,環系を構成する最小環(/NRRS)は下図の通りです.

環系データ利用時の演算子

複数の環系データをかけあわせて検索する場合は,演算子を用います.使用する演算子により検索範囲が異なります.

(S) 近接演算子 同じ環系内に限定
(P) 近接演算子 同じ成分内に限定
AND ブール演算子 同じ物質内に限定

ただし,/NR や /NRS フィールドは物質全体に関係する情報のため(S)や(P)近接演算を利用することはできません.近接演算子を入力しても自動的に AND 演算が実行されます.

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STNインターネットセミナー

■ インターネットセミナーとは?

インターネット経由で視聴していただく,WebEx を利用したオンライン形式のセミナーです.インターネットに接続した PC があれば,場所を選ばずどこからでも受講できるのが特長です.チャットによる Q&A も行えます.

■ 2014 年 8 月 〜 2014 年 9 月の開催予定(各回とも無料)

BIOSIS ファイルで医薬文献検索

2014 年
8 月 6日(水)
11:00-11:20
BIOSIS ファイルは,バイオサイエンス分野の文献情報を収録するデータベースです.収録分野の広さや充実した索引情報が特長で,MEDLINE ファイルや EMBASE ファイルでは得られないユニークな文献が見つかることもあります.このセミナーでは,BIOSIS ファイルの概要と医薬文献調査における活用方法をご紹介します.

CAplus – 統制語を活用した検索テクニック

2014 年
9 月 10 日(水)
11:00-11:20
CAplus ファイルでは,文献の主題が統制語で索引されています.統制語を利用すると,原報中で主題に関する概念がさまざまな同義語で記載されている場合でも,まとめて検索することができます.今回のセミナーでは,CAplus ファイルにおける統制語の確認方法と,統制語を活用した検索テクニックをご紹介します.

* お申し込み方法,受講に必要な環境などの詳細は,弊協会ホームページをご覧ください.
www.jaici.or.jp/webex/e-seminar.html

* 定員に達した場合は,キャンセル待ちでのお申し込みとなります.

■ 録画セッションもご利用ください!

これまでに開催したインターネットセミナーの録画ファイル(mp4 形式)を,STN e-ラーニングのサイトでご覧いただけます.都合が合わず参加できなかった方や,もう一度復習したいという方は,ぜひご利用ください

STN e-ラーニング – インターネットセミナー録画セッション
www.jaici.or.jp/stn/elearning/index.html#webex

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Help Desk

必要な回答を効率よく選択〜 DISPLAY BROWSE 〜

検索結果の回答集合から目的の回答を選択して詳細な表示形式で表示する際,回答番号を紙に記録するかわりにオンラインで識別したいと思ったことはありませんか? DISPLAY BROWSE コマンドを用いて表示・タグ付けをすれば,簡単に必要な回答を選択できます.

■ DISPLAY BROWSE コマンド

DISPLAY BROWSE コマンドは,L 番号中の回答を順番に確認する際に便利なコマンドです.

=> DISPLAY BROWSE L# と入力後,コロン(:)プロンプトの後に回答番号や表示形式を入力します.

ADISINSIGHT, USPAT2/FULL など一部のファイルでは,:の後に S キーワードと入力すると,そのキーワードの出現箇所を表示できます.興味のあるキーワードを含む部分を順に表示できるので,必要なレコードかどうかの識別に便利です.

◇ 入力例

=> DISPLAY BROWSE L2
ENTER (DIS), ANSWER NUMBERS, FORMATS, OR END:1-2 TI
  (1-2 番目の回答を TI 表示形式で表示)
L2   ANSWER 1 OF 180  USPATFULL on STN 
TI     Brush head for electric toothbrush
       :
ENTER (DIS), ANSWER NUMBERS, FORMATS, OR END:S IMAGING
  (回答セット中で IMAGING が含まれる部分を表示)
ANSWER 2 COMPLETED - SEARCHING 'IMAGING'
ANSWER 3 COMPLETED - 'IMAGING' NOT FOUND
 
L2   ANSWER 4 OF 180  USPATFULL on STN 
TI     ACOUSTIC DEVICE FOR ULTRASONIC IMAGING
ENTER (DIS), ANSWER NUMBERS, FORMATS, OR END:S
  (次の出現箇所を表示)
ENTER (DIS), ANSWER NUMBERS, FORMATS, OR END:S- NETWORK
  (NETWORK の前の出現箇所を表示)
ENTER (DIS), ANSWER NUMBERS, FORMATS, OR END:END
  (DISPLAY BROWSE を終了し => に戻る)
■ 回答へのタグ付け

DISPLAY BROWSE コマンドでの回答表示中に TAG と入力すると,回答にタグを付けられます.SORT コマンドを用いて,タグ付けされた回答のみに限定することができます.

◇ 入力例

■ 活用例: 緑茶に含まれる没食子酸エピガロカテキンの抗酸化作用に関する 2014 年発行の米国特許を調査する

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Database News

CHEMCATS ファイル

- 検索・表示フィールドの追加,更新頻度の変更

CHEMCATS ファイルは,世界中の供給業者が発行する市販の化学品のカタログ情報を収録するデータベースです.

■ 検索・表示フィールドの追加
BULK バルク取扱い可否
PRCT 純度カテゴリー
QCAT 取扱い単位
SCRN スクリーニング用途への対応可否
SHIP 出荷時期
SKAV 在庫状況

- これらの情報は,供給業者から提供された場合にのみ収録されています.

- 上記フィールドは ALL 表示形式に含まれます.

- カスタム表示形式で各フィールドを表示できます.

◇ レコード例(ALL 表示形式)

■ 更新頻度の変更
変更後 新しいデータを入手するたびに更新
変更前 毎週

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Database News

EMBASE ファイル

- AUPB フィールドの追加

EMBASE ファイルは,生物医学および薬学分野の世界中の文献を収録するデータベースです.

当ファイルに,AUPB(原報記載順の著者名)フィールドが追加されました.AU(著者名)フィールドでは所属機関ごとに著者名が表示されますが,この強化により AUPB フィールドで,原報に記載されている順序で著者名を確認できるようになりました.

- AUPB フィールドは ALL 表示形式に含まれます.

- AUPB 表示形式は BIB 表示形式の料金と同額です.

- => D BIB AUPB のように組み合わせて表示すると BIB 表示形式の料金が適用されます.

◇ レコード例(ALL 表示形式)

P.16 STNews Vol.30, No.5  《 目 次 へ 》  《 STNews ホームページ 》


Database News

EMBAL ファイル

- AUPB フィールドの追加

EMBAL(EMBASE Alert)ファイルは,EMBASE ファイルの速報版ファイルです.

AUPB(原報記載順の著者名)フィールドが追加され,原報に記載されている順序で著者名を確認できるようになりました.

- AUPB フィールドは ALL 表示形式に含まれます.

- AUPB 表示形式は BIB 表示形式の料金と同額です.

- => D BIB AUPB のように組み合わせて表示すると BIB 表示形式の料金が適用されます.

AUPB フィールドの表示例は EMBASE ファイルの項をご覧ください.

P.17 STNews Vol.30, No.5  《 目 次 へ 》  《 STNews ホームページ 》


Database News

MEDLINE ファイル

- AUPB フィールドの追加

MEDLINE ファイルは,医学および薬学分野の世界中の文献を収録するデータベースです.

AUPB(原報記載順の著者名)フィールドが追加され,原報に記載されている順序で著者名を確認できるようになりました.

- AUPB フィールドは ALL 表示形式に含まれます.

- AUPB 表示形式は BIB 表示形式の料金と同額です.

- => D BIB AUPB のように組み合わせて表示すると BIB 表示形式の料金が適用されます.

AUPB フィールドの表示例は EMBASE ファイルの項をご覧ください.

P.17 STNews Vol.30, No.5  《 目 次 へ 》  《 STNews ホームページ 》


Database News

SciSearch ファイル

- AUPB フィールドの追加

SciSearch ファイルは,科学, 技術, 生物,医薬分野の世界中の文献とその引用文献情報を収録するデータベースです.

AUPB(原報記載順の著者名)フィールドが追加され,原報に記載されている順序で著者名を確認できるようになりました.

- AUPB フィールドは ALL 表示形式に含まれます.

- AUPB 表示形式は BIB 表示形式の料金と同額です.

- => D BIB AUPB のように組み合わせて表示すると BIB 表示形式の料金が適用されます.

AUPB フィールドの表示例は EMBASE ファイルの項をご覧ください.

各ファイル記事の補足情報

各ファイルの記事に関する補足情報はデータベースサマリーシートをご参照ください.または STN ヘルプデスクへお問い合わせください.

最新の英語版データベースサマリーシート:

www.cas.org/support/stngen/dbss/index.html

和訳版データベースサマリーシート:

www.jaici.or.jp/stn/dbsummary/db.html

STN ヘルプデスク:

www.jaici.or.jp/helpdesk/index.htm

STN 料金表:

www.jaici.or.jp/stn/tariff/plindex.html

STN 技術資料:

www.jaici.or.jp/stn/stn_doc.html
www.cas.org/support/stngen/stndoc/index.html
www.stn-international.de/materials_for_searching_stn.html

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Database News

STN Express

- サポートファイルの更新

STN Express は,STN を使った各種検索や解析,検索結果の加工ができる総合的なソフトウェアです.

STN Express V8.4 以降のバージョン用の新しいサポートファイルがリリースされました.

◇ 主な内容

- CHEMCATS ファイルの新規フィールド追加

- 会社名シソーラスの更新

- CA Lexicon のハイライト情報の更新

更新用ファイルは STN Express 起動時に自動的にダウンロードされます.ただし,手動更新を行っている場合は,ダウンロードサイトより更新用のファイルを入手し,更新を実行してください.詳細は下記をご参照ください.

www.jaici.or.jp/stn/faq.html

P.17 STNews Vol.30, No.5  《 目 次 へ 》  《 STNews ホームページ 》


ホームページの資料掲載のお知らせ

2014 年 6 月にホームページに掲載しました STN 関連の資料をお知らせします.

■ 新規掲載資料
資料名 内 容
2014 年 STN ユーザーミーティング資料(修正版) 2014 年 STN ユーザーミーティング資料
引用・被引用特許の検索 STN インターネットセミナーの録画
STNews Vol.30 No.4 STNews(STN 特別号)
■ 改訂資料
資料名 内 容
アジア・ブラジルの特許収録状況(2014.5) INPADOC,WPI,CAplus/CA,特許全文ファイルにおけるアジア・ブラジル特許の収録状況
医学・薬学情報検索(2014.6) STN 講習会テキスト
はじめての STN(2014.5)
CHEMLIST CHEMLIST ファイルのサマリーシート
DEFULL DEFULL ファイルのサマリーシート
EMBASE EMBASE ファイルのサマリーシート
EMBAL EMBAL ファイルのサマリーシート
INPADOCDB INPADOCDB ファイルのサマリーシート
INPAFAMDB INPAFAMDB ファイルのサマリーシート
MEDLINE MEDLINE ファイルのサマリーシート
SciSearch SciSearch ファイルのサマリーシート

ぜひ技術資料をご活用ください.

URL: www.jaici.or.jp

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STN講習会

STN を検索する際に必要な知識や技術を身につけていただけるように,検索に必要なコマンドや,各データベースの概要,検索のポイントなどをご説明する講習会を毎月開催しています.

会場は東京会場,または大阪会場です.

各会場での開催内容と日程につきましては,同封のリーフレットまたは弊協会ホームページをご覧ください.

STN 講習会のサイト
https://www.jaici.or.jp/seminar/index.html

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STNへようこそ ひとこと広場

花 少し良いことがあったとき,疲れ気味で元気が出ないとき.ふとしたきっかけで,お花を買って帰りたくなります.バラやチューリップ,ラナンキュラスなどもいいですね.私はいつも,ミニブーケを買って,キッチンに飾ります.視界に入るたびに晴れやかな気分になりますし,洗い物も何倍も楽しくなります.普段お花をあまり買わない方も,たまにはいかがでしょうか.テクニカルグループ AK

母親の定年退職 10 年ぶりにサントリーニ島を訪れました.海から直接切り立つ崖の上にへばり付くように並ぶ白い町と海中に沈んだカルデラが有名ですが,私のお気に入りは港から町までのロバのタクシー. ロバ使いのオジさんが後ろから囃し立てるので,ロバの競争心に火が付くと急に走りだし,こちらは振り落とされそうになります.かと思えば,見てない隙に道端で草を食べたり,立ち止まってさぼったり... その繰り返しに疲れた頃,待ち構えていたカメラマンにあっという間に写真を撮られ,580段の階段を登りきると美しいフィラの町に到着します. テクニカルグループ NF

ロバタクシー 母親が定年退職を迎えました.約 30 年にわたり,粉骨砕身して家族のために尽くしてくれました.会社の愚痴を言いながら,僕らのために夕飯を作ってくれたのが昨日の事のように思い出されます.家事と仕事の両立は,言葉で表す以上に大変だったと思います.それを成し遂げた母に心から感謝すると同時に,尊敬の念が絶えません. これからしばらくは晴耕雨読の日々を送るとのことですが,どうか有意義な第二の人生を過ごしてほしいと思うと同時に,早々にボケないことを心から願っています.マーケティンググループ TK

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