Vol.35, 冬号 2019年
Vol.35 冬号 2019年発行 日本版 編集・発行:化学情報協会
目 次 | 頁 |
---|---|
新年に寄せて | 2 |
STNext に DWPIM が搭載されました! | 5 |
STNext 核酸・タンパク質検索に関する機能の追加 |
12 |
BIOSIS ファイル | 16 |
DWPIM ファイル | 16 |
EMBASE ファイル | 16 |
INFODATA ファイル | 16 |
INPADOCDB/INPAFAMDB ファイル | 17 |
MEDLINE ファイル | 18 |
RAPRA ファイル | 18 |
STNext | 18 |
STN Express | 20 |
STN 講習会 | 20 |
ホームページの資料掲載のお知らせ | 21 |
PatentPak | 22 |
ひとこと広場 | 23 |
STN を使った情報解析セミナー | 24 |
P.1 STNews Vol.35, 冬号 《 STNews ホームページ 》へ
新年明けましておめでとうございます.平成最後の年の 1 月を迎えました. 昨年も STN をご利用いただき,誠にありがとうございました.スタッフ一同より厚くお礼申し上げます. |
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まずは新年恒例の「印象に残った昨年のニュース」のご紹介から.2018 年の「今年の漢字」が「災」であったということから表されるように,昨年は心を痛めるニュースが多い一年でした.ですが,やはり年の初めには「希望」がふさわしいですので,明るいニュースを取り上げたいと思います.
2018 年の代表的な明るいニュースは平昌オリンピックにまつわるものでした.時差がほとんどないこともあり,多くの方がライブ中継を見ながら応援されたことと思います.スピードスケートやフィギュアスケートでの日本選手の大活躍は,弊協会でも連日大きな話題になりました.
そんな中,私が特にハマったのはカーリングでした.初めてこのスポーツに注目したのは,1998 年の長野オリンピックの時で,当時男子カーリングチームを若干 20 歳の若きスキップ敦賀信人さんがまとめあげ,5 位という好成績を残しました.そして平昌オリンピックのカーリング中継にその敦賀信人さんが解説として登場したときは,長野の思い出がよみがえってきて,思わず当時の記事をネットで検索してしまいました.今回は女子カーリングチームが注目を浴びましたが,笑顔いっぱいで試合を楽しむ様子は見ているこちらにも幸せを分けてくれました.「もぐもぐタイム」や「そだね~」が流行語になったのも記憶に新しいところです.実は私は一度だけドイツでカーリングをやったことがあるのですが(カーリング場がボウリング場のように各地にあること自体が驚きでした),両足の靴の底の材質を変えることで,あのような動きができることをその時初めて知りました.でも実際にやってみるとその大変なこと...
さて,本題の STN ですが,2018 年は前年にリリースされた STNext が大きく進化した一年でした.
DWPIM 搭載
DWPIM ファイルは世界の特許を収録する WPI ファイル由来のマルクーシュ構造を収録するデータベースです.STN には MARPAT ファイルという CAS が提供するマルクーシュ構造データベースがありますが,収録基準が異なる二つのマルクーシュ構造データベースが一つのプラットフォームに載ることで,網羅性の高い検索をより効率的に実行できるようになりました.特に DWPIM ファイルは MARPAT ファイル収録対象外の物質であるポリマーや無機化合物などを含んでいることが特徴で,広範囲の物質に関する特許調査には是非加えていただきたいデータベースです.詳細については本号の記事「STNext に DWPIM が搭載されました!」をご覧ください.
* DWPIM ファイルの利用にはオプション契約が必要です.
配列検索の強化
以下の配列検索機能が搭載され,STN on the Web および STN Express で実行できる配列検索の機能がすべて STNext でも可能になりました.
REGISTRY BLAST 検索でのアライメント付き BLAST レポートの作成
DGENE,PCTGEN,USGENE ファイルでの配列質問式のアップロード機能
本号の記事「核酸・タンパク質検索に関する機能の追加」で具体的な手順を紹介しておりますので,配列検索機能をお使いの方はご一読ください.
また今年に入ってパフォーマンス面での強化が繰り返された結果,リリース当初は改善要望をいただいていた出力スピードも,既に皆様にご満足いただけるレベルになっています.
STNext は STN の契約体系(定額制・従量制)にかかわらず,すべての方がご利用いただけます.「使い勝手の良さ」を追求しているインターフェースでもあり,従来の Classic STN のインターフェース(STN Express,STN on the Web)と比べて,検索においても,出力においても「かゆいところに手が届く」機能満載です.まだ使われていない方は是非一度お試しいただき,便利さを実感してください.
STNext をはじめ,すべての STN のインターフェース,データベース,コマンドを最大限活用するには STN の定額プランである STN GVP がお勧めです.本プランでは,契約者のための調査であれば外注先での STN の利用も対象に含められますので,STN の検索費用を気にせずに調査を依頼することができるようになります.すでに多くの方が STN を定額制でご利用いただいており,STN のご利用の約 9 割を占めるようになりました.従量制で STN のご利用の皆様,是非定額プランをご検討ください.
今年も化学情報協会情報事業部スタッフ一同の写真を掲載しました.このメンバーで皆様の「STN 経験」がより快適になるように,ご契約・ご利用の両面から精一杯サポートしてまいります.新しい元号を迎える 2019 年が皆様によってさらなる飛躍の一年になることを祈念し,年初のご挨拶とさせていただきます.本年もどうぞよろしくお願いいたします.
化学情報協会 情報事業部長 上野京子
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テクニカル G(テ) マーケティング G(マ) カスタマー G(カ) 戦略 G(セ) |
後列(左から) 原田(テ),塩永(テ),山道(テ),山口(カ),石神(カ),千葉(マ),渡辺(セ),新藤(マ)
中列(左から) 橋永(マ),早川(カ),田澤(テ),待田(テ),植木(マ),菅(カ),河西(カ)
前列(左から) 安藤(カ),中村(マ),船戸(テ),上野(部長),梶木(マ),福井(セ),河内(テ)
別写真 田中(マ)
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STNext は Classic STN の新しいインターフェースです.
このたび Clarivate Analytics 作成のマルクーシュ構造データベース DWPIM ファイルが STNext に搭載されました.
STN 新プラットフォームのみで利用可能だった DWPIM ファイルを STNext でもご利用いただけます.
* DWPIM ファイルへのアクセスには,STN 定額契約に加え,オプション契約が必要です.
明細書中の化合物は WPI ファイルの DWPI セグメントに索引されます.索引された化合物情報のうち,特定物質は WPI ファイルの DCR セグメントに,マルクーシュ構造は DWPIM ファイルに収録され,構造から検索することができます.
DWPIM ファイルのマルクーシュ構造は,基本骨格と置換基(G グループ)に分けて収録されています.マルクーシュ構造は,特定の元素や構造フラグメントのほか,ショートカット記号や DWPIM 独自の一般式グループ記号である「スーパーアトム」で表現されます.また,ヒットした構造がハイライトされるので,ヒットした部分を簡単に確認できます.
■ ALL 表示形式:基本骨格とすべての G グループの定義
■ ASB 表示形式(デフォルト):ヒットした部分を組み立てた構造
■ BRIEF 表示形式:基本骨格とヒットに関連する G グループの定義
DWPIM ファイルで構造検索を行うには,STNext の構造作図画面を使って構造質問式を作図します.
利用可能な検索タイプは「閉構造部分構造検索(CSS)」と「部分構造検索(SSS)(デフォルト)」です.
特定物質は WPI ファイルの DCR セグメントで,マルクーシュ構造は DWPIM ファイルで検索します.これらの回答を WPI ファイルの DWPI セグメントへクロスオーバーすると,ヒットした化学物質やマルクーシュ構造が記載された特許情報を得ることができます.DCR セグメントと DWPIM ファイルでは,クロスオーバー検索の方法が異なります.
■ 検索の流れ
STN には DCR(WPI ファイル)と DWPIM ファイルのほか,CAS が作成する REGISTRY(特定物質),MARPAT ファイル(マルクーシュ構造)が搭載されています.Clarivate Analytics 作成のファイルに加え,CAS 作成の REGISTRY,MARPAT ファイルを併用すると,さらに網羅的な化合物の調査を行うことができます.
DWPIM ファイルと MARPAT ファイルの 2 つのマルクーシュ構造データベースを検索できるのは STN だけです.
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STNext は Classic STN のすべてのコンテンツにアクセスできる Web インターフェースです.
STN には配列検索が可能なデータベースが複数搭載されています.今回は Vol.34 秋号以降に追加された核酸・タンパク質検索に関する便利なサポート機能をご紹介します.
REGISTRY ファイル
アライメント付き BLAST レポートの作成
アライメントは配列質問式と回答の配列の一致部分を並べて表示したもので,ホモロジー検索の類似配列の確認に役立ちます.
最新版の CAS REGISTRY BLAST ソフトウェア*1 では,検索履歴に BLAST ホモロジー検索結果を組み入れたアライメント付き BLAST レポートが作成できるようになりました.
アライメント付き BLAST レポート作成までの流れは下記の通りです.
① アライメントデータ (STNext Saved Sequences(.xss))の保存
REGISTRY BLAST ホモロジー検索*2 の結果を STN へ移行する際に表示される右図の 「Get STN Data Script」 画面で,「Transfer all alignment data for post processing」 にチェックを入れます.
その後表示されるダイアログボックスにおいて,Script (.scb) と STNext Saved Sequences (.xss) ファイルを保存します.
② STNext での検索および表示
STNext 接続後に ① で保存した Script(.scb)をインポートし,検索および回答を表示します*2.表示の際は CAS RN® を含む表示形式をご利用ください.
③ アライメント付き BLAST レポートの作成
*1 : CAS REGISTRY BLAST は https://next.stn.org/stn/downloads/blast-download.html よりダウンロードできます.
*2 : REGISTRY BLAST ホモロジー検索の検索方法やホモロジーの検索結果を STNext へ移行する方法の詳細については,講習会テキスト 「核酸・タンパク質配列検索」(https://www.jaici.or.jp/stn/text.html)をご覧ください.
*3 : アライメント付き BLAST レポートの例は,https://www.jaici.or.jp/stnext/news20181002_report_example.pdf をご覧ください.
DGENE, PCTGEN, USGENE ファイル
配列質問式のアップロード機能の追加
配列質問式のアップロード機能が搭載されました.配列質問式を直接入力できるのは 256 コードまでです.そのため,256 以上の長い配列質問式にはアップロード機能をご利用ください.アップロードした質問式は,どの検索タイプでも利用可能です.
[事前準備] 配列質問式のファイル作成
配列質問式のテキストファイルを .txt ファイルで作成します.
検索タイプ | アップロード機能のシステム制限値 | ||||
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RUN GETSEQ |
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RUN BLAST |
|
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RUN GETSIM | |||||
オンライン検索 |
|
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BATCH 検索,アラート検索 |
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[配列質問式のアップロード]
① STNext で DGENE(または USGENE, PCTGEN)ファイルに入った後に,My Files の Structures ページで,「Import Biosequence」 をクリックします.
② 「Import Biosequence File」 ダイアログボックスで配列質問式のファイル(.txt)を呼び出し,OK をクリックします.
③ My Files の Structures 画面にインポートした配列質問式が表示されます.配列を編集したい場合は,Edit をクリックします.
④ Upload をクリックすると,質問式がアップロードされます.アップロードした配列質問式は,=> D LQUE で確認できます.
* DGENE ファイルの検索方法は,講習会テキスト「核酸・タンパク質配列検索」( https://www.jaici.or.jp/stn/text.html)をご覧ください.
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BIOSIS ファイルは,生物学および生物医学分野における世界中の文献を収録するデータベースです.
■ レコード番号の桁数の増加
2018 年 11 月 30 日より,BIOSIS ファイルのレコード番号(AN)の桁数が最大 10 桁から 11 桁に変更されました.
◇ レコード番号の入力形式「西暦 4 桁:1 桁~7 桁」
例) | 2018:1 | ← 5 桁 |
2018:999999 | ← 10 桁 | |
2018:1015200 | ← 11 桁 |
尚,2018 年 11 月 30 日より,2019 から始まるレコードの収録を開始しています.11 月 30 日の収録分は,2018 で始まるレコードと 2019 から始まるレコードが含まれます.
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DWPIM ファイルは,世界の特許を収録する WPI ファイル由来のマルクーシュ構造を収録するデータベースです.
STN 新プラットフォームのみで利用可能だった DWPIM ファイルが STNext でも利用可能になりました.詳細は,本号(STNews Vol.35 冬号)の「STNext に DWPIM が搭載されました!」の記事をご覧ください.
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EMBASE ファイルは,生物医学および薬学医学領域の世界中の文献を収録する文献データベースです.
■ デジタルオブジェクト識別子(DOI)の追加
約 200 万件の既存レコードに対して DOI を追加しました.デジタルオブジェクト識別子は /DOI で検索します.
EMBASE ファイルの収録件数は約 3,502 万件であり,その内,約 1,849 万件(52.8%)に DOI が収録されています(2018 年 12 月現在).
■ 発行者識別子(PII)の追加
100 万件を超える既存レコードに対して PII を追加しました.発行者識別子は /PUI フィールドで検索します.
EMBASE ファイル全体の内,約 500 万件(14.3%)にPII が収録されています(2018 年 12 月現在).
■ MEDLINE 由来のバックファイルの追加
データベース製作者である Elsevier B.V 社は EMBASE ファイルに MEDLINE 由来のバックファイルを追加します.
◇ バックファイルの内容
追加されるバックファイルは,すべて PubMed-not-Medline レコードで,PubMed には収録されますが,MEDLINE ファイルの製作者である NLM が索引を付与しないレコードです.
生物学に関連している内容の記事もありますが,数学,地質学,化学などの内容も含みます.また論文の訂正・撤回記事も含まれます.今後,約 1 万件のレコードが追加される予定です.
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INFODATA ファイルは,情報科学と情報事業分野の文献を収録するデータベースです.
2018 年 12 月 14 日をもって,INFODATA ファイルのサービスを中止することになりました.以下のクラスターからも削除されました.
- ALLBIB,AUTHORS,COMPUTER,CORPSOURCE,ELECTRICAL,HUMANITIES
今後は,ドイツおよび世界中の技術,管理分野の文献情報を収録する TEMA ファイルをご利用ください.
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INPADOCDB/INPAFAMDB ファイルは,世界 90 カ国以上の特許発行機関から発行される特許,実用新案の書誌情報,対応特許情報,引用情報および法的状況データを収録するデータベースです.
■ ドイツ実用新案の発行日データの変更
従来,ドイツ実用新案(DEU1)の発行日は「Eintragungstag」(INID コード 47)から収録されていましたが,更新週 201846 以降は「Beanntmachungstag」(INID コード 45)の日付が発行日(PD)フィールドに収録されることになりました.
■ ベルギーの法的状況データの収録再開
更新週 201841 よりベルギーの法的状況データの収録を再開し,すでに 2017 年 10 月 30 日~2018 年 9 月 5 日までの法的状況データ(約 70,000)が 追加されています.
2014 年 9 月から 2017 年 10 月までのギャップについては今後のアップデートで追加される予定です.
新規に追加された法的状況データ
法的状況 コード |
法的状況コードの内容 |
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BEFG | PATENT GRANTED |
BEFP | TRANSLATION FOR EP FILED(ENTRY OF EP INTO COUNTRY) |
BEHC | CHANGE OF NAME OF THE OWNERS |
BELC | PATENT REVOCATION(PARTIAL) |
BELD | PARTIAL SURRENDER OF PATENT BY THE PROPRIETOR |
BEMK | PATENT EXPIRED BECAUSE OF REACHING THE MAXIMUM LIFETIME OF A PATENT |
BEMM | LAPSED BECAUSE OF NON-PAYMENT OF THE ANNUAL FEE |
BENE | RESTORATION REQUESTED |
BENF | PATENT RESTORED AFTER LAPSE |
BENG | PATENT RESTORED AFTER RULED-OUT OPPOSITION |
BEPD | CHANGE OF OWNERSHIP |
BEQB | LICENCE REGISTERED |
BEQC | LICENCE AGREEMENT ENDED |
BERC | PLEDGE ESTABLISHED(PAWNING) |
BERE | LAPSED |
BERE20 | PATENT EXPIRED |
BERF | SEIZURE TERMINATED |
BESPCC | REGISTERED LICENCE OF A SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE |
BESPCD | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE REJECTED |
BESPCE | FILING FOR A PAEDIATRIC EXTENSION OF A SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE |
BESPCF | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE FILED |
BESPCG | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE GRANTED |
BESPCL | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE LAPSED |
BESPCT | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE CHANGE OF OWNERSHIP |
BESPCW | SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE RENOUNCED |
BESPCX | EXPIRY OF A SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE |
BESPCZ | GRANT OF PAEDIATRIC EXTENSION OF A SUPPLEMENTARY PROTECTION CERTIFICATE |
■ ルクセンブルグ特許および法的状況データの収録再開
ルクセンブルグ特許および法的状況データの収録が 201835 週より再開されました.2017 年までのギャップについては今後のアップデートで追加される予定です.
新規に追加された法的状況データ
法的状況 コード |
法的状況コードの内容 |
---|---|
LUFG | Patent granted |
LUHC | Change/correction of name and/or address of the owner(s) |
LUHK | Patent granting cancelled |
LUNE | Restoration requested |
LUPD | Change of ownership |
LUTE | Change of address(owner) |
LUQB | Licence registered |
LURC | Pledge established(pawning) |
LURF | Seizure terminated |
LUSPCF | Supplementary protection certificate(SPC) filed |
LUSPCG | Supplementary protection certificate(SPC) granted |
LUSPCT | Change of ownership of supplementary protection certificate |
P.17 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
MEDLINE ファイルは,医学情報を収録する文献データベースです.統制語 MeSH(Medical Subject Headings)の改訂が毎年行われています.
2019 年版 MeSH 対応のため,2018 年 11 月 28 日より MeSH の索引付与が一時的に停止されていましたが,12月 14 日以降,2019 年度版 MeSH シソーラスが STN に搭載され,2019 年版 MeSH に対応した索引が付与されたレコードの収録が開始されました.
MEDLINE ファイルのリロードは,毎年 1 月下旬頃に行われます.最新情報は,弊協会ホームページでご確認ください.
P.18 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
RAPRA ファイルは,プラスチック,ゴムなどの高分子化合物に関する文献情報を収録するデータベースです.
Classic STN において 2018 年 11 月 22 日よりRAPRA ファイルの更新が再開されました.RAPRA ファイルはデータベース製作者である SMITHERS の意向により,ファイルの更新が中止されたことを STNews Vol.34 秋号でお伝えしましたが,WTI-Frankfurt が RAPRA ファイルを SMITHERS から購入したことにより,更新が再開されました.
◇ 収録について
更新を停止した 2018 年 6 月以降のデータも追加するため,収録期間のギャップは生じません.更新は,毎週行われる予定です.今後,収録する雑誌数を増やす予定です.
◇ 分類コード(/CC)について
当分の間は分類コード(CC)フィールドに WTI 分類コードが収録されます.従来のレコードから RAPRA 分類コードは削除されません.
WTI 分類コードの内容は,下記の HELP でご確認頂けます.
◇ アラート(自動 SDI 検索)
毎週(デフォルト),毎月で実施されます.
◇ STN 新プラットフォーム
STN 新プラットフォームでは,RAPRA ファイルの更新再開の予定はありません.
P.18 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
STNext は Classic STN のすべてのコンテンツにアクセスできる Web インターフェースです.2018 年 9 月以降の強化は下記の通りです.
■ パフォーマンスの改善
STNext のパフォーマンスが大幅に改善され,Settingsの Classic Display が ON/OFF どちらでも従来より高速にデータを表示できるようになりました.
■ 構造質問式関連の強化
構造質問式をアップロードした際に表示される属性情報が,より詳細かつ見やすい形式に変更されました.
保存した構造質問式を作図画面上でインポートした場合や,作図した構造質問式をエクスポートした場合に,作図画面のタイトルバーのところに保存名が表示されるようになりました.
■ アライメント付き BLAST レポートが作成可能に
CAS REGISTRY BLAST ソフトウェアがバージョンアップされ,アライメント付き BLAST レポートを作成できるようになりました.
アライメントは,配列質問式と回答の配列の一致部分を並べて表示したもので,ホモロジー検索の類似配列の確認に役立ちます.
詳細は,本号(STNews Vol.35 冬号)の「STNext 核酸・タンパク質検索に関する機能の追加」の記事をご覧ください.
アライメント付き BLAST レポートの例
(参考) CAS REGISTRY BLAST ソフトウェアのインストール
1. 次の URL に接続し,STN の ID とパスワードを入力後,「Login」 ボタンをクリックします.
https://next.stn.org/stn/downloads/blast-download.html
2. 「Download」ボタンをクリックし,ダウンロードソフトウェア(.exe ファイル)を保存します.
3. ダウンロードした .exe ファイルを実行してインストールします.
2018 年9 月27 日以前に STNext のCAS REGISTRY BLAST ソフトウェアをインストールしていた場合は,お手数ですが,2018 年 9 月 27 日以前のソフトウェアをアンインストール後に,新しいソフトウェアをインストールしてください.
■ 配列質問式のアップロード機能の追加
DGENE, PCTGEN, USGENE ファイルで,配列質問式のアップロード機能が追加されました.長い配列質問式を検索する場合は,アップロード機能を利用すると便利です.
詳細は,本号(STNews Vol.35 冬号)の「STNext 核酸・タンパク質検索に関する機能の追加」の記事をご覧ください.
P.18-P.19 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
STN Express は STN を使った各種検索の他,解析,回答の加工ができるソフトウェアで,現在の最新バージョンは V.8.6 です.
■ サポートファイルの更新
新しいサポートファイルがリリースされました.
- CAplus/CA ファイルの CA Lexicon の更新
- CAplus/CA ファイルの所属機関のシソーラスの更新
- Discover! ウィザードのデータベース選択画面で,ALLBIB クラスターに ADISNEWS ファイルを追加
更新用ファイルは STN Express 起動時に自動的にダウンロード,インストールされます.ただし,手動更新を行っている場合はダウンロードサイトより STN Express サポートファイルを入手し,更新を実行してください.
https://casweb.cas.org/stnexpress/html/japanese/login.html
P.20 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
STN を検索する際に必要な知識や技術を身につけていただけるように,検索に必要なコマンドや,各データベースの概要,検索のポイントなどをご説明する講習会を毎月開催しています.
会場は東京会場,または大阪会場です.
各会場での開催内容と日程につきましては,同封のリーフレットまたは弊協会ホームページをご覧ください.
STN 講習会のサイト
https://www.jaici.or.jp/seminar/index.php
P.20 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
2018 年 9 月 ~ 2018 年 11 月に化学情報協会ホームページに掲載した STN 関連の資料をお知らせします.
ぜひご活用ください.
■新規掲載資料
資料名 | 内 容 |
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STN 簡易ガイド | STNext のセッション記録のダウンロード方法,構造作図,設定(Settings)をご紹介 |
STN 新プラットフォーム基礎 | STN 新プラットフォームの講習会テキスト 概要,CAplus ファイル,REGISTRY ファイル,クロスオーバー検索 |
STNews Vol.34 秋号 | STNews(本冊子)の前号 |
■改訂資料
資料名 | 内 容 |
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化学物質検索 - 基礎 | Classic STN の講習会テキスト |
STNext 利用ガイド | STNext の概要,基本操作,化学物質検索,便利な機能のご紹介 |
STNext 構造作図ガイド | STNext の構造作図ガイド |
P.21 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
SciFinder や STN の情報検索が終わっても,特許調査は終わりではありません.
PatentPak は検索結果と特許明細書を繋ぎ,明細書中の化学物質の確認を容易にする画期的な新機能です.特許明細書のチェックにこれまで費やしてきた多大な労力や時間を削減できるチャンスです.
P.22 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
P.23 STNews Vol.35, 冬号 《 目 次 へ 》 《 STNews ホームページ 》へ
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特許情報をはじめ雑誌論文や化学物質などの STN で得られる幅広い情報を解析してみませんか? 本セミナーではコマンドを用いた解析や STNext の機能を使った情報解析の基礎を学びます. STN の基本コマンドを習得済みの方であれば,どなたでもご参加いただける内容ですので,ぜひお気軽にお申込みください. |
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