相平衡状態図データベース PHASE 4.5 概要
概要・収録内容
相平衡状態図データベース PHASE 4.5 の概要
ACerS-NIST Phase Equilibria Diagrams Database Version 4.5:PHASE 4.52021年3月最新版 リリース!!
製作 | The American Ceramic Society (ACerS,米),NIST (米) | ||
内容 | セラミックス,無機系材料の名称,状態図,各相の化学式,書誌情報など | ||
件数 | 3万件以上 (1898年~) | ||
利用・契約形態 | USB 版 |
Windows 7 or 10 Java SE Version 8 RAM 2 GB, HDD 4 GB, CPU 1.87 GHz以上 (推奨ブラウザ:Chrome, Firefox) |
買取型 (Ver.4.2,4.3,4.4からのアップグレード料金設定あり) |
web 版 | Windows, macOS, Linuxなど Java SE Version 8 (推奨ブラウザ:Chrome, Firefox) |
年間定額契約 |
● 詳細はこちらをご覧ください.デモ版のダウンロードもできます.
特徴
- セラミックスおよびガラスの組成物,原材料,塩,ならびに,鉱物を含む無機材料に関する重要な情報と解説文を有する,3万件の状態図を収録した世界最大級のデータベース
- 強力でユーザフレンドリーな検索インターフェース
- 高品質で印刷可能な図表と解説文を PDF に出力(こちらをご覧ください)
- 定規や計算機なしで,状態図から組成,温度,その他の情報を直接決定する解析ソフトウェアを付属
セラミック系の相平衡を理解することが,耐火物,ガラス,その他の高温技術における材料の使用と開発にとって重要です.相平衡図は,高温または高圧環境におけるセラミックまたはガラス成分の処理および使用の制約に関する質問に対するヒントを与えます.相図の使用と解釈文に関する紹介文については,F.P. Hall,H. Insley,E.M. Levin,H.F. McMurdie および C.R. Robbins の General Discussions of Phase Diagrams をダウンロードしてください.
収録対象となる主な材料系
ACerS-NIST 相平衡図データベースは,無機材料の組成,相構造,および,相転移温度に関する世界最大級のデータベースで,以下の材料系を中心に収録しています.金属や合金以外の無機材料の状態図を幅広く収録していることが特長です.
- 酸化物系および酸化物を含む混合系(用途:電極,触媒,エレクトロセラミックス,磁気抵抗器,サーミスタ,コンデンサー,核燃料/廃棄物,イオン伝導体など)
- 硫化物やセレン化物などのカルコゲナイド(用途:熱電,オプトエレクトロニクス,太陽光発電など)
- 窒化物やヒ化物などのプニクチド系(用途:光学材料,センサー,検出器,太陽光発電など)
- U, Th, Pu, Ce, Eu, Gd 含有アクチニドおよび希土類系(核物質研究用や発光用など)
- モリブデン酸塩やバナジウム酸塩などのオキシカチオン系
- 半導体 – Si, Ge, Sn
- 第 13 族元素系 – B, Al, Ga, In, Tl
- 第 14 族元素系 – 高温系に使われる炭化物,ケイ化物
- ガラス系 – ケイ酸塩,ホウケイ酸塩
- 塩と鉱物
機能紹介
検索インターフェース
- 元素や成分で検索可能.検索結果を絞り込んだり,拡張したりするために,多くのブール演算子(AND/OR/NOT等)を組み合わせた検索が可能
- 解説文中の応用例をキーワードとしたテキスト検索が可能.

検索結果
- 「PED Fig. No.」の番号をクリックすることで,選択した結果のレコードを PDF ファイルで表示できます(レコードの例は,こちらからダウンロード可能).各レコードは,単一の化学系の状態図と解説文で構成されています.解説文には,状態図の生成に使用される情報がリスト化されています.多くのレコードには,応用例に関するコメント,化学系に関する新しい情報なども含まれています.また,各レコードは,高解像度で印刷できます.
- プレビューウィンドウでは,選択した結果のレコードに収録されている相平衡図の形を確認可能なため,ご自身のニーズに最適な相平衡図を選択できます.
- プレビューウィンドウの下にある Diagram の番号をクリックすることで,状態図のデータをダウンロード可能.

- ダウンロードした状態図のデータは,付属の状態図解析ソフトウェア PED Viewer で状態図を表示,解析することができます.PED Viewer は,Eric Boesch によって NIST で開発された Java ベースのプログラムである PED Editor が基になっています.この Viewer を使用することで,ユーザは温度と組成の情報を抽出し,固相線と液相線をたどり,モルベースと質量ベースの両方で状態図を表示し,さらに軸を交換して研究者のニーズに応じた表示をすることができます.

イベントのお知らせ
学会出展やイベント協賛のお知らせです.出展会場では,リーフレットの配布やデータベースのデモを行っておりますので,お気軽にお立ち寄りください.