化学情報協会

協会情報

ごあいさつ

化学情報協会は1971年にその前身である化学情報協議会として設立され、1975年に社団法人化学情報協会として認可されました。そして50年以上に渡り、設立目的であった「化学情報の国内流通の活性化」と「日本の化学情報の海外発信」を事業の柱とし、科学技術の発展に寄与すべく、産官学における化学情報の利活用のサポートを続けてまいりました。

その間、化学情報を取り巻く環境は劇的な変化を遂げました。情報の提供媒体や製品の機能のみならず、情報の利活用の目的も大きく変わってきました。目的とする文献やデータを見つける「検索」の時代、大量のデータから傾向を見つける「解析・分析」の時代、そしてデータに基づいて予測をする「提案」の時代。

大きな時代の変化の中でエポックメーキングな出来事を挙げるとすれば、迷うことなくインターネットの普及、そしてAIの出現の二つです。この二つが情報業界に大きなパラダイムシフトをもたらした(もたらしつつある)ことは、誰しもが認めるところだと思います。この先も想像以上の短いサイクルで、情報サービスの変革は続くことになるでしょう。

先が読めない時代ですが、化学情報協会はこれからも情報サービス(情報提供、利用促進のためのアクション)、特許庁先行技術調査、ファクトデータベース、機械翻訳サービス、そして専門調査サービスの提供を通して、科学技術の発展につながる研究開発や企業・大学における知的財産保護に携わる皆様のお役に立つべく、各部署職員一同、業務に取り組んでまいります。

それに加えて、私たちがもう一つ大事な使命と考えているのが、将来の科学技術の発展を担う次世代の育成です。一人でも多くの「化学好き」を育てる活動に今まで以上に積極的に取り組む所存です。

「情報で、科学をひらく」 

私たちは「化学を軸とした情報ソリューションにより、科学技術の発展と豊かな社会の実現に貢献します。」というミッションを胸に刻み、日々努力を続けてまいります。

これからも皆様方のご指導、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人化学情報協会 理事長 上野京子