化学情報協会

ニュース

STNext - Prior Art Analysis 機能の搭載、Motif 配列検索の強化

2022年1月5日(水)

STNext

STNext は STN のすべてのコンテンツにアクセスできる Web インターフェースです。

このたび、下記の強化が行われました。

Prior Art Analysis (先行技術調査) 機能の搭載

CAplus/CA ファイルの特許レコードで Prior Art Analysis 機能が利用できるようになりました。Prior Art Analysis 機能は、CAS が独自に開発した AI ベースの類似特許検索エンジンを使用して自動的に先行技術文献を検索する機能です。

特許レコード中の特許番号をクリックし、Get Prior Art Analysis をクリックすると検索が始まります。

Prior Art Analysis 機能では、先行技術文献が得られると自動的に HCAplus ファイルに入り、先行技術文献のレコード番号 (AN) による検索が実行され、回答集合が作成されます。検索結果には特許と非特許文献の両方が含まれます。回答の並びはレコード番号 (AN) の新しい順です。

この予測機能は、他の検索方法では見逃される可能性のある追加の結果を得るのに役立ちます。また、この機能は、CAS の索引情報を利用しているため、得られた回答集合は新しい技術領域に対する重要な見識を得ることもでき、手動で関連する検索語を収集する必要性を減らすことができます。新しい技術分野について検索戦略を考える際、Prior Art Analysis 機能と解析 (Analyze) 機能を組み合わせることで、その分野に関する統制語、化学物質、出願人、特許分類などをすばやく見つけることが可能です。

Motif 配列検索の強化

2021 年 12 月 3 日のニュース でお伝えしたように、Motif 配列検索で Combine Motif Results オプションにチェックを入れると、代替残基などの指定をした配列質問式を使用した場合に全ての組み合わせの回答をまとめて表示することができます。
このたびの強化で、その回答の Alignment タブに、ヒットした配列質問式のパターンの数が表示されるようになりました。

ヒットした配列質問式のパターン数は、ダウンロードした Excel ファイルの Number of Motif Child の列にも表示されます。