化学情報協会

結晶構造データベース・化合物辞典

粉末回折を使った解析

ICSDには粉末回折パターン計算プログラムが付属しており、分析や材料開発の研究者にご利用いただいております。粉末回折パターンは結晶構造から計算されるため、測定条件や試料による影響がなく、シャープで正確なパターンが得られるというメリットがあります。

粉末回折パターン表示

  • 線源を選択して表示可能(各種線源の選択や波長指定が可能、中性子回折パターン表示も可能)。
  • 測定値でなく計算表示のため、不純物相やバックグラウンド、装置、測定による誤差、光学系要因によるピーク形状の変形などがなく、お手元の測定データとの比較に便利。

CIFファイルの活用2:リートベルト解析

  • リートベルト法は、実測の粉末回折パターンと結晶構造やピーク形状に関するパラメータから計算される回折パターンを最小二乗法により解析することで、格子定数や構造パラメータなどを精密化する手法。
  • 精密化の初期値には確度の高い格子定数が必要。ICSDから類似の構造を検索し、CIFをダウンロードして初期モデルとすると便利。

ユーザーインタビュー

リートベルト解析マスターが勧める新規機能材料の開発に必須のツール

日産アーク株式会社

論文での報告事例

Petrography and application of the Rietveld method to the quantitative analysis of phases of natural clinker generated by coal spontaneous combustion

José Antonio Henao M., Angélica María Carreño P., John Alexander Quintero D., Sol Ángel Candela H., Carlos Alberto Ríos R., Miguel A. Ramos G. y Jesús Andelfo Pinilla A., Earth Sci. Res. J., 2010, 14, 1, 17-30.

地質学の長年の問題であった多結晶サンプル(天然クリンカ)の相の定量分析において、ICSDのデータを利用したリートベルト法が強力なツールとなるという報告。

Crystallographic study of NdxBa1-xCuOy (x=0.2, 0.4, 0.6, 0.8) compounds prepared by heating of component mixtures

A. STERGIOU, I. KERASIOTIS, C. STERGIOU, Journal of Optoelectronics and Advanced Materials, 2007, 9(6), 1772-1778.

粉末サンプルをICSD中のデータを利用してリートベルト解析したところ、4層の混合物を定量できたという報告。

Use of the Inorganic Crystal Structure Database as a problem solving tool

J. A. Kaduk, Acta Cryst., 2002, B58, 370-379.

ICSD中の類似のデータを検索し、そのCIFファイルを基に粉末未知構造解析を実施した例が数例紹介されている。ICSDで類似データをどのように検索したかの詳細に記述あり。

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